循環と逆循について

循環/逆循と呼ばれる進行がある。

基本系は以下の通り。

  • 循環

  • 逆循

循環と逆循で、2小節ごとのセットが逆になっている。(なので逆循環)

ようするに終盤と先頭が「Ⅴ→Ⅰ」だとか「Ⅵ→Ⅱ」と繋がるようになっており、無限に繰り返せるような進行である。(広義では繰り返せる進行はなんでも循環である)

英語圏では「Rhythm Change」と呼ばれており、その名の通り『I Got Rhythm』が元ネタとなっている。

邦楽では逆循環が人気で、いわゆる王道進行は逆循環である。

 

コード進行での実践例をみてみよう。

  • Candy(Key:B♭Major)

謡曲の元ネタになっているのではと思えるほどキャッチ―なメロディを持った名曲だが、和声的にかなり洗練されたCandy。

逆循。

「Ⅲ→Ⅵ→Ⅱ」も五度でドミナントモーションできることが再確認できる。

 

  • Perdido(Key:B♭Major)

デューク・エリントンのスタンダード。

これまた「Ⅲ→Ⅵ→Ⅱ」でドミナントモーションしつつ、Ⅴの前に25化している。

※Cm7はⅡの誤りです

 

例えば、Just the two of us進行も循環の一種と思われる。

C7→FM7で無限に繰り返せる。

 

循環は重要な基本素材であり、これを応用・発展していかようにも膨らませる。