Better Days Ahead / Pat Metheny分析

今回はPat Methenyの名曲『Better Days Ahead』を分析してみたい。 1989年発表の『Letter from Hom』に収録されている作品。 このアルバムはグラミー賞を受賞しており、初心者にもオススメできる名盤だ。 とりあえずオススメのライブ音源を聞いておこう。 Be…

The Long And Winding Roadを聞き比べることの意義

ビートルズの名曲『The Long And Winding Road』の2種類のバージョンを聞き比べてほしい。(この他にもバージョンがあるのだが) The Long And Winding Road / Let It Be収録バージョン www.youtube.com The Long And Winding Road / Naked収録バージョン ww…

全盛期B'zについて:前編

わたしは幼少期はB'zの初期~全盛期時代にハマっていた時期がある。 今から見返しても、このころのB'zには注目すべき原石が散りばめられており、改めてまとめておきたいと思った。 言うまでもなくB'zは日本を代表するアーティストであり、ロックユニットであ…

アルバムレビュー Rainbow / Rising(虹を翔る覇者)

リッチー・ブラックモア(Gt)、コージー・パウエル(Dr)、ロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)というハードロックにおける伝説の3プレイヤーが中心となって構成された時代のRainbow、その2ndにして最高傑作アルバムが『Rising(虹を翔る覇者)』である。 HR/…

スタンダード分析 Cantaloupe Island

黒本Ⅰ収録のスタンダード『Cantaloupe Island』を取り上げてみたい。 巨匠Herbie Hancockに作曲で、ブルースっぽいようなそうでないような、ブルースをモードジャズ化したようなモダンな作品である。 同氏の『Watermelon Man』にもかなり類似しており、その…

グレン・グールドの貴重なバッハ解説動画

グールドがバッハをピアノで演奏することの意義について語っている貴重な映像があった。 www.youtube.com バッハの時代には現在のピアノは存在しなかった。ゆえに、バッハが好むチェンバロ、クラヴィコード以外でバッハを演奏するのはバッハの考えを逸脱する…

循環と逆循について

循環/逆循と呼ばれる進行がある。 基本系は以下の通り。 循環 逆循 循環と逆循で、2小節ごとのセットが逆になっている。(なので逆循環) ようするに終盤と先頭が「Ⅴ→Ⅰ」だとか「Ⅵ→Ⅱ」と繋がるようになっており、無限に繰り返せるような進行である。(広義で…

メジャーブルースのコード進行について

本稿ではメジャーブルースのコード進行について、素人ながら考察してみたい。 ブルースとは何ぞや?という膨大な話はここではせず、あくまでメジャーブルースのコード進行にだけフォーカスしたいのだが、次のことくらいはおさえておきたい。 ブルースはそれ…

アーティスト紹介 Renaissance

今回はKensoに引き続き、またもやプログレ。 しかしマニアックでないどころか、プログレ五大に追従する大御所の紹介だ。(プログレ自体がマニアックというツッコミはなし) 英国のシンフォニックロックの雄『Renaissance』について扱う。 Renaissanceとの出…

アーティスト紹介 Kenso

今回は日本のプログレッシブロックバンドを紹介しよう。 その名も『Kenso』。知る人ぞ知る日本的プログレの金字塔だ。 1974年にリーダーの清水義央(本業、歯科医らしい)を中心にを結成され、メジャーデビューもしている。 まぁマニアックではあるが、通なら…

アーティスト紹介 Jet Lag

このコーナーではアーティストを紹介していこう。 最初に取り上げるのは『Jet Lag』。ほとんどの人が知らない超マニアックな国内のバンドだ。 プログレッシブロックマニア筋からこのバンドを知ったのだが、プログレとの親和性があるのは『Floater』くらいで…

アーティスト紹介 Thy Majestie

このシリーズはこれまで超マニアックなバンドばかり紹介していたが、今回は「超」が消えて、ただのマニアックなバンドを紹介。 Thy Majestie。メタルマニアなら知る人ぞ知るイタリアのシンフォニックメタルバンドだ。 Hastings 1066 /Thy Majestie (2002) ww…

スタンダード分析 St.Thomas

今回は黒本1より『St.Thomas』を分析。 「St.」セントだとかセイントだとか読むらしい。Sonny Rollins作曲で、名盤『サキソフォン・コロッサス』(1956)に収録されている。実際にはイングランドの伝承歌『The Lincolnshire Poacher』に基づくものがヴァージン…

スタンダード分析 Stella By Starlight(星影のステラ)

黒本スタンダードの分析を行っていく。 今回は『Stella By Starlight(星影のステラ)』。Victor Young作曲。 非常に美しく洗練された楽曲で理論的な特徴は以下にまとめられる。 ・b5によるT代理で始まる ・転調はFMに一度だけと解釈 ・最初のテーマでは解決…

アーティスト紹介 Asrai

先日に引き続き塾の先生に教えてもらったマニアックなメタルを紹介。 今回はオランダのゴシックメタルバンドAsraiの『TOUCH IN THE DARK (2004)』。 これ以上の活躍は知らず、伸び悩み、解散しているかもしれない。 diskunion.net AFTER FOREVERやEPICAと同…

アーティスト紹介 Orion Riders

かつてメタラーだった時期もある。高校生のころがその全盛期だ。 その頃、塾の先生が超メタラーで教えてもらったマニアックなバンドがいろいろある。 その一つがOrion Riders。 1st『A New Dawn (2004)』をリリースしたはよいものの、もう情報がないので解散…